僕、幼なじみと恋愛中







あいつは毎日毎日僕より早く帰ってきては僕を抱いていた。








僕のことを杏、杏と呼びながら。








杏(ann)とは僕が殺した母親。








僕を母親に見立て、あいつは抱いているんだ








僕は毎日毎日、抱かれる度にリスカをした








そうでもしないと僕は生きてる心地がしなくなった。








そして僕は、感情を無くした。








喜怒哀楽の全てを。








もう、人生がどうでも良くなった。








周りは色がなく、楽しいともつまらないとも思わない。








人形にでもなった気分だった。








あぁ、僕は生きてる価値がないんだな。








改めてそう思った。






< 43 / 207 >

この作品をシェア

pagetop