晴れ女
時計を見ると、そろそろチャイムが鳴る時間で。


だけど朝陽の姿がなくチラリと朝陽の机に目線を向けた時。




「あ、朝陽」





隣に立つ慎吾が口にした”朝陽”の声に肩がピクリと反応した。



「おはよ……」



声がした方へと体を向ける。



朝陽……


薄い茶色の髪は少し伸びていて。
慎吾同様日焼けした肌。

今日はカチューシャもゴムもなくて、長い前髪を下ろしている朝陽。



挨拶するのも忘れ、一瞬だけど魅入ってしまい……



「朝陽おはよ!」



元気に挨拶をする慎吾の声に我に返った。
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