イチゴミルク *
本棚の間を抜けると
いつもの椅子に座って、背を壁にもたれさせていた。
でもこないだと違うのは、
藤田くんが寝ていたこと。
起こさないように、ゆっくり近づく。
「…本当に寝てるの…?」
目を閉じている藤田くんは
スースーと寝息を立てていた。
まつ毛長っ?!
しかも濃い?!
女子じゃん。
藤田くん、女子を敵に回すような長くて濃いまつ毛だよ。
ずるい。
寝顔でこんなキレイとか、ずるい。
イチゴミルクは今日はもう飲んでしまったらしい。
そっと持ち上げてみたら、軽かった。