イチゴミルク *




ニヤニヤする友里に対抗して
あたしは必死に口元の緩みに堪えた。




「もー、素直に嬉しいって言えばいいのに」

「嬉しくない!断じて嬉しくなど!!……………ある…」



体を半分だけ後ろに向けると、

カバンから体操服を出している藤田くんが見えた。



強がったって無駄だった。

既に体操服を持ってる藤田くんを見てるだけでにやけてるんだもん。



「じゃあ着替えたやつから第一体育館集合なー!!」



またでっかい声が教室を駆け巡る。


あたしも渋々体操服と体育館シューズを腕に抱えて、女子更衣室に向かった。



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