なつとふゆ




「なつおかえり~って詩織ちゃん?」



中に入ると冬斗さんがテレビを見ながらソファーに座っていた。



「あ!いや、いきなり上がっちゃってすいません!」



冬斗さんはだる着でもやっぱりかっこよくて。

連れてこられたにも関わらず緊張して目線を合わせられない私。




顔を見れず床を見ていると少ししてからやっと手を放してくれた。



「お前さ兄ちゃんのこと好きなのわけ?」




いやまぁそれはそれは直球で!

というか本人いますからね!




「はい!?いや!違います!はい!あの安心してください!こんな人間のクズみたいな私が冬斗さんを好きなんて!滅相もございません!」



もうテンパっていた私はなにを言っているのかも分からない状態で一生懸命弁解をした。




冬斗さんに迷惑かかっちゃう!





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