絶対零度の鍵
「じゃ、これ使おう」
右京がホワイトボードの前に立った。
僕の部屋にはかなり大きいホワイトボードがあるのだ。
どうしてかって。
兄貴が僕に数式やら何やらを教えてくれる時、必ずと言っていいほど、コレを使ったからだ。
実際、かなり邪魔なんだけど。
「じゃ、俺書くー」
鳩、もとい左京が言う、が。
「待って。僕書くから」
僕がマーカーを手に取った。
書くことで、頭の中をきちんと整理したかった。