絶対零度の鍵
「クミ、疲れた?」
前を向いたままで、右京がふいに訊いてくるので、僕は考え事をやめた。
「…まあね。」
「帰りたい?」
「…まぁ」
僕の返事に、右京は笑う。
「そうだよね…でも、暫くは帰れないね。明日は灼熱国の王様も家来も交えての会議が開かれるし。」
どんな表情で言っているのかはわからないけれど、途中から真剣な声になったように思う。
「ごめんね。巻き込んじゃって」
「…え?」
僕は自分の耳を疑った。