絶対零度の鍵
こんなでっかくて、赤い月を見たら、明日終わりが来るかもしれないって誰か思うかもしれない―
そんなことを思いつつ、ぼんやりと見続けていると。
「あ。」
一筋の光が、シュッと闇夜を走った気がした。
―流れ星?
ドライアイのせいか、霞む目をごしごしと擦ってもう一度見開いてみる。
見間違いか?
暫くじっとしていたが、そのうち飽きた。
「…なんだよ。」
ぼそっと恨みがましい口調で呟いた。
瞬間。
「うわっ」
目が眩むような真っ白な光が、弾けたように辺りに広がった。