L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
笑顔の裏側
文化祭が終わると元の日常に戻っていく。

学校のメイン行事が終わると高校3年生は、大学受験という悪夢に追われる日々だ。

私もその悪夢に飲み込まれるうちの一人。

周りも受験モードに切り替わりピリピリしてくる。…筈なのにどうもその様な感じがしない。

やはり指定校で受験するのが殆どだからだろうか。

でもその時期はやはり教室に緊張感は走る。

ほんの少しの期間だけ。

みんなが次々と受験をして合格していくのを見ていると自分はなんで勉強しているんだろう。と自問自答したくなる。

瑞希も指定校組。そう言えば今週の日曜が受験って言ってたな。小論文と面接だっけ。

一緒にご飯は食べるけど放課後は遊ばなくなった。

毎日上村先生の所に小論文の添削をして貰っているらしい。

瑞希も頑張っているし自分で選んだ道だから頑張ろうと思えるけど、一般組が少ないとモチベーションも上がらない。

私立だから指定校が多いのは仕方無いかな。
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