夏恵
僕は夏恵に会いに海に向かう。
明子の事を思って少し柄にも無くセンチメンタルになりながら、僕はそれでも夏恵を抱きたい欲求に逆らえない。
僕は最低だ。
僕は自分に嫌悪感を覚える。
だが拭い切る事の出来ない衝動が僕には纏わりつき、そして僕を支配する。
その衝動が愛なのか、ただの欲望なのかの判断も未だにつかない。
ただ僕はその瞬間に全てから解放される。
僕の日常も僕自身も全て粉々に壊してくれる様な強い瞬間が訪れる。
僕はその一瞬の快楽の為に車を東へ走らせる。