レインボーマジックイン！

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最初に目の当たりにしたのは、私が襲われそうになった時に急に抱き上げられて、いつの間にか10m先にある電柱の陰にいた。という不思議な光景からだった。


いま活躍してる短距離世界選手だってとてつもなく走るのが速いのに、今のは…速いという比ではなかった。

というか走るというより、飛んでいるという感覚だった。
こんなもの普通の人間ができるはずがない。


これがまず最初に目の当たりにした、信じられない光景だ。





次に私が目の当たりにした光景は、10m先で繰り広げられていたものだった。

私は視力だけは自身があり、しっかりとこの目に焼き付いていた。


紫髪の人…紫苑って言ったっけ。
あの人から出てきた紫色の煙…いや、霧？
あれはとてつもなく不気味で何もかも飲み込んでしまいそうな、恐ろしいものだった。