OUT


「お前な…ら…すぐに…友達…作れる…しな…」



だんだん、深美の体が冷たくなる。




「ちょ…深美…」




深美は口だけ、笑った。








「今まで…本当…ありがとうな…相…棒……」





それを言った後、深美は動かなくなった。





真理和は目が開いたまま死んだ深美を抱きしめた。




「深美…深美…痛かったよな…苦しかったよな…?嫌だよ…嫌だぁあ…神様ぁ…お願いします……」





―――夢なら………





―――――覚めて……





真理和はしばらくその場を離れなかった。






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