OUT
―親父の敵を討つ…
ドキドキドキドキドキドキドキドキ
―笑ったら幸せになる…
ドクンドクンドクンドクンドクンドクン
―キメてやれ!!
夢の目から涙が溢れ出た。
「……だよなぁ…」
「…は!!?はやく出ろ馬鹿野郎!!!!」
夢が一歩、後ろに下がり、勢いよく
――竜が座っている椅子を…
蹴り倒した。
―バキバキバキィ!!!!!
椅子の根の部分が壊れ、竜は椅子ごとドアの先に吹っ飛んだ。
「―――くぁ!!??」
横腹に鈍い痛みを感じた。
いや、そんな事より…
「夢!!!!!」
竜の先には、火炎放射機に囲まれている、夢の姿が映った。
「…竜――――!!!」
夢が叫んだ。