OUT
―は…
―――はぁ……
――――はぁ…
永遠が自分の気持ちに気付いた頃、真理和がやっと、穴からでてきた。
深美のピアスが、動く度揺れる。
「…はぁ…は…みんな…みんなはどこだよ…」
真理和は穴があった部屋から出た。
部屋を出ると、またさっきの廊下に出た。
真理和は部屋の場所をメモにとると、また勢いよく、走った。
―……みんなが無事でありますように…!!!!
真理和はただ、それだけを願った。