未知の世界
第2章
結局一睡もできずに会社へ向かう。

嫌な週明けとなってしまった。

あれから直哉から連絡はない。

ホッとしている自分もいるし、寂しい自分もいる。

駅はいつものように混雑している。

「未夢!」

「なっ直哉!」

「お前なー、勝手に帰るなよ。」

「ごめん…。なんか浮気させちゃったよね…。うちら…もう…幼馴染みの…関係じゃ…なくなっちゃった…よね…?」

自然に涙が出てくる。

「おい、泣くなよ…!」

「ごめん…、行かなきゃ…じゃあ…。」

答えを聞くのが怖かった。
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