きっと恋、これは恋。

いつもと同じ朝




ピンポーン



調度仕度がすべて整った頃、
インターフォンの鳴る音が聞こえた。





「ひなた

 修平君きたよ。」



「今出る。」






私は荷物をグッと掴み、
玄関まで駆けていく。





ガチャン


ドアを開けると、そこには修平が立っていた。




「おはよ」

 
修平は、そう微笑んで言う。



いつもどおりすぎる修平に、

もしかしたら昨日のことは夢だったのではないかと思い始める。





「ひなた」




声をかけられてそちらへ顔を向けると




チュッ





私の頬に、唇の当たる感触があった。





一瞬、なにが起こったか理解できずにボーッとして、


それを理解すると私は修平を睨み付けてこういった。




「へ、変態!!?」



しかし、あくまでも修平はいたって普通の様子だった。




「なに驚いてんだよ」





そう言った修平を思わずぽけっと見つめる。




…なんでもなにもないじゃない。


驚かない人なんて、よっぽどじゃない限りはいないはずでしょ??




…そう不機嫌そうな顔を向けられてもね

恋愛初心者の私としては、
ほっぺへのチューですらがドキドキの対象になるのだ。


…いや、みんなそうなのか??



< 8 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop