遥か彼方(短編)

最高に幸せな日






今日は待ちに待った夏休み初日!
昨日遙から
『明日は夕方からでもいいか?部活が忙しくて…。』
ってメールがきたんだ!

「どの服にしよかったなー。あ、これにしよ。」
実は一目惚れで買ったけどまったく着てないワンピース。
淡い空色の清楚系ワンピース。白いリボンがついててすっごい可愛いの!



♪〜



あ、メールきた。優子からだ。
『今日のデート、絶対に成功させなさい!美咲と上野、いい感じだから!』
「絶対にって。相手はあのチョーイケメン遙だよ?」
あ、そういえば、上野くん、あの後美咲に慰められてから美咲とすっごい仲良いの!
夏祭り絶対二人でいくな…。




ピンポーン



ん?だれ?こんな昼過ぎに。
「はーい。どちらさまですか?」
「優子様ですが?」
え?優子?
「美咲もいるよー。」
「ど、どうしたの?急に」
「どうしたのって、葵のデート手伝ってあげようとしてんの!」
ゆ、優子に美咲…。今日改めて私はいい親友と出会ったと思うよ…。
「で、何着るの?」
「このワンピースだけど…。」
私はあのワンピースを二人の前に出した。
「これならきっと大丈夫だよぉ!」
美咲は可愛い笑顔で言ってくれた。
あれ?優子どこいった?
「葵!これ借りる!」
優子は私の化粧品をいじってる。
「じゃ、着替えて来ます…。」



着替え終わって部屋にはいると、二人ともバックとか靴とか用意してくれていた。
「はい!葵今からメイクするよ!」
優子の指示どうりにして三十分。
「うわぁ。葵可愛い!」
二人のおかげで綺麗にメイクアップされた。
「やば、別人じゃん。」
髪は高めにおだんごにされ、メイクも大人っぽくなっていて、凄く可愛くなった。


「あ、もうそろそろ時間かも。」
時計を見ると今は五時三十分。
すると、メールがきた。

『今日の約束覚えてる?もうそろそろで着きそう!』
「えっ!もうそろそろで着くって!」
急いで支度をしていたら、二人は玄関に行っていた。
「今日はほんとありがとう。頑張るね!」
「葵がんば。」
「すっごい可愛くなったよ!」
そういって二人は帰って行った。



すると遙が見えた。



< 14 / 30 >

この作品をシェア

pagetop