VSホストくん


『もうお兄ちゃん、あたし一人でここで呑むからお店してて。』


お兄ちゃんがうるさすぎて一人でゆっくり呑むこともできない。




いきなりお店に来てワーワー泣いて、お酒を浴びるように呑み(しかもお金払わないからお店からしたら大損)

なのにどっかいけという妹。



…我ながらなんと可愛くない。



「…わかった。好きなように飲んでいいから。」


ポンとあたしの頭を人なでして、注文をとりに行く兄。



…兄貴、さっき心の中でくそとかいってごめん。



元気になったら恩返ししようと、あたしはまた芋焼酎を口に含んだ。







「…すげー呑みっぷりだな。」

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