病弱女子とお医者様
野崎先生は精神科の中で
一番年が近い。
しかも、一番優秀な先生だ。

だから、俺も話しやすいし、
頼りになる。

って言っても、そんなに
話しかけたことがないけど…

とりあえず診察室に戻ってみるか。
咲はまだスヤスヤ寝てる。

あっ、点滴が終わってる。
じゃあ熱を測って。

勝手に咲の脇に体温計を入れる。

少し罪悪感はあったが、
寝てる間にするのがちょうどいい。

何でか?
今まで読んでくれてた
読者さんにはわかるでしょう?

咲の治療に対する拒否反応。
あれは尋常じゃないからな。
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