病弱女子とお医者様
ママ「咲ちょっといい?」

 『あっ、うん。』

ママに呼ばれてリビングに行く。

 『ママ何?何かあった?』

ママ「あなたの将来の話よ。」

 『将来?』

ママ「そう。ひなくんとあーちゃんが
  生まれた。それは嬉しいことよ?」

パパ「そうだな。でもな、咲。
   この御時世、資格がないとダメだと
   パパとママは思ったんだ。」

 『うん。』

パパ「そこでだな。咲はまだ看護師に
   なる気はあるか?」

看護師は私の小さい頃からの夢だった。

 『うん。』

ママ「じゃあ、高校を卒業したら、
  専門学校へ通うのはどう?
  専門学校へ行ってる間ひーくんや
  あーちゃんの面倒を見るし。」

 『でも、悪いよ…。』

ママ「そんなの気にしないで。ただし、
  咲には他の子にはある
  自由がないのよ。それでもいい?」

 『うん。』

ママ「じゃあ、通いなさい。
  専門学校は、よく考えれば
  いいから。」
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