薬指の秘密
「何よ!?自分の彼女が告白されておいて冷静に予想はしてた、なんて言うやつがいる!?しかもお前は何をしたんだ、ですって!?もとはと言えばあんたが悪いんじゃない!!」

「…」

「だ、そうですが。黒崎先生」

盛大な喧嘩をなさったご様子で

ふと振り返れば近寄ってくる飯田莉彩の姿

「迷惑かけたな」

ほんの少し癖穎している海斗に思わず小さく笑みを漏らす

「いいえ。あの子の愚痴という名ののろけを聞くのは面白いですから」

後にも先にもここまで海斗を癖穎させられるのはしるふだけで

あの姫君がわがままになるのは海斗の前だけだと

当の二人はわかっているのだろうか

「あれは拍子抜けしたんでしょうねー。ずっと黒崎先生に怒られるってびくついてましたから」

一応地雷を踏んだ、という自覚はあったようだ

の割には意外と早く開き直ったような気がしないでもないが

「まあ、でもしるふははなっから受けるつもり有りませんし?営業とやらでここに来ることさえなくなればもう会うこともないですよ」
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