忘れもの





そして次の日の朝。



駅まで車で送ってもらい
まだ時間に余裕があったので座って話していた。



「いきなり帰ってきてごめんね〜。」

「ご飯美味しかったよー。」

とか


「身体には気をつけてね。」

「そっちもね。」

とか。




特にこれと言った話なんてしていない。


きっと親に見送りに来てもらったら誰しもが話すだろう会話しかしていない。



だけどなんでかな?


酷く寂しく思えてきた。



予定の時間が迫ってきて「それじゃあ行くね。」と私が言った。


そして親は


「忘れものない?」


って聞いてきた。



これもきっと見送りの定番の会話だろう。


それにまさに忘れものの多い姉もいることだし聞いてくるのはごく普通だ。



< 6 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop