二つの種族
*2*


ロビーにて


私達がロビーに着いた時にはもうほとんどの兄弟が集結していた。私はまだレイジさんしか会ったことがない。


レ「貴女達、遅いですよ」


?「おせーぞお前ら。俺様を待たせるとか、
いい度胸してんじゃねーか」


?「ビッチちゃーん、ボク待ちくたびれた
よ」


?「遅いです。テディ、待ちくたびれたよ
ね?後で八つ裂きにしてやろ?」


?「うるせーな、どうでもいいんだよ。
早く行くぞ」


そこには、レイジさん以外に四人の男の人がいた。そんな中、ユイはロビーをぐるりと見渡していた。


ユ「あれ?シュウさんはまだのようですが
…」

レ「あのような穀潰し、放っておけばよいの
です」

ユ「そんな…」

レ「そんなに心配なら貴女が起こしてくださ
い」

ユ「え?」


?「その必要はない」


声がした方を振り向くと、ロビーの端にあるソファーに人が横たわっているのが見えた


(いつからあんなところに居たんだろう…
存在感薄いな)


シ「おいそこの女、俺はお前達よりも先にこ
こに来ていた。俺の存在感が薄い訳では
ない……お前達の洞察力が無さすぎるだ
けだ」


柊「……イラァ」

(なにあいつ。どーでもいいって顔してるけど、言うことには棘があるし…
私だって怒ったら凄いんだからな。まぁいいか。あんなの相手にするほど私は子供じゃない)
< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop