Love Letter from
第1章

上京

寒い…


私は空港に向かう途中一人呟いた。

思えば20年生きていていいことがなかった。死にたいわけじゃないけど生きたくない。

そんな感情が頭の中をグルグルする。


私はこれから生まれ育った街を一人離れる。
たいしていいこともなかったし、後悔はない。
男運なんて最悪だったななんて思い返して切なくなる。


きっとこれからいいことが待っている。
そう思い、空港へと向かう。
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