星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~



~美姫 side~


『………』


山瀬くんの一言で空気が変わった。


おばさん『あら♡そうなの?
山瀬くんの好きな人ってどんな子かしら♡』


ただ1人…

おばさんを除いては。

山瀬くんの恋バナに興味津々でさっきから質問攻め。


…ていうか

さっきから山瀬くんの視線をすごく感じるんですけど…

でもみちゃダメ。

みたらなんか負けた気がするから。

だから気づかないフリ。


山瀬くん『俺の好きな人なら…』


相変わらずこっちをみながら話している山瀬くん。

お願いだからこっちみないでよ…

夏妃もいるんだから…。


すると山瀬くんがわたしをみてるのがわかったのか


おばさん『あら…もしかして美姫ちゃ…』

美姫『違います。』


言いかけたおばさんの言葉を遮って否定した。

でも…


山瀬くん『お~おねぇさんすごいですね。
正解です☆』

美姫『違います。』


はぁ…

すぐ調子に乗るんだから。

山瀬くんの調子の良さに呆れていると


おばさん『美姫ちゃんモテるのね~♡
娘がモテるのはやっぱり嬉しいわ♡』

美姫『本気にしちゃダメですよ。
山瀬くんはふざけてるので。』


喜んでもらってて悪いんだけど

山瀬くんの冗談を本気にさせちゃ悪いもんね。


山瀬くん『さすがの俺もこんな嘘つかないよ。』

真剣な顔をしてみんなに聞こえる声でそんな事を言い出した。


美姫『ちょっ…!』


みんなの前で何言ってんの!?

おばさんや夏妃もいるんだよ!?

もー…

美姫『ちょっと来て。』


わたしは山瀬くんを連れ部屋にいった。

みんなに聞かれたくない事もあるし…

今後変な事言わないようにちゃんと言っとかないと。
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