星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~



~美姫 side~


『………』


家に帰ってからずっと…

蒼からの連絡を待ってる。

すぐに出られるようにケータイをみつめて。

そのせいで何も手につかなくて…

時計とケータイの確認の繰り返し。


はぁ…

もうこんな時間。

蒼…寝ちゃったかな?

メールか電話してくるのかと思った。

それで
「誤解だ」って…
「そんな事言うわけないだろ」って
言ってくれると思ってた。

ううん

そう言ってくれるって信じてた。

…信じたかったの。


でも違ったんだね。

蒼はもうわたしの事なんて好きじゃなくて…

だから
「別れよう」って言ったんだよね?

だってそうじゃなかったらすぐに訂正するでしょ?

なのに何もないって事は…

そういう事なんだよね?

頭ではわかってても気持ちがついていかないよ…。
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