多重人格者【完結】
「今日は帰らせてもらうからね」
「……嫌だと言ったら?」
「それは好きに言ってたらいいんじゃないかな?」
「エライ自信だな」
「まあね。自分の家に帰るなんて、とっても簡単だから。
草野君は考えるの大変だよね?」
クスクスと殺樹はバカにする様に笑うと、顔を背けて先に歩き出した。
こいつには全てがバレている。
何を考えてるかが、バレている。
カンナともしも話せるなら、俺はカンナと話した方がいいんじゃないか。
こいつについてを。