見た目イケメン、中身キモメン
天使の翼をもぐ奴らなんぞに、彼女を渡すか。俺のように、翼にむしゃぶりつきたいとか思う奴も近づけさせないが。あれ、俺アウトか?
ともあれ、彼女の頼るべき者が俺しかないのは確か。俺は、三億以上の価値がある彼女を知っているのだから。
ツイッターを閉じる直前、ある文が目に入り、背筋が凍った。
『発見!A市の大型スーパー、地下駐車場だってー!』
「……!」
何でバレた!
盗聴器やGPSでもつけられているのか!俺が彼女につけたくとも、思いとどまれた物を誰が!
「……!」
喋れないとかそんな設定に構っていられず、彼女に連絡する。そこは危険だと。
「……ちっ」
電源切ってあるか。くっ、こんな時に!俺が切ったんだったー!
悔いている時間すらもない。
向かうは地下駐車場。
彼女の危険ーー男数人かがりで、宝くじはここかぁ?と一枚一枚服をハサミで切られ、恥辱に堪えかね泣きながら俺の名前を呼ぶ彼女なんか想像したくもない!
媚薬出す触手モンスターに襲われるピンチ以外は、全却下だ!