秘密の恋人 シリーズⅠ〜幼なじみの恋人〜
カチカチカチと時計の音だけが響く。

ガチャッ――

「ただいま」

悠樹が帰ってきた。

「おかえり」
「返事してきた…」
「そ、そう…それでどうだったの?」

胸が痛くて苦しい。
ズキズキする。

聞きたくない。悠樹が幸せならって思ってたけど、やっぱり僕は悠樹が好きだから…。

「…断った」

え?断った…って

僕は少しホッとした。

「断ったって、なんで…?」
「俺にだって好きな人いるから」

悠樹に好きな人?

「悠樹って好きな人いたんだね。誰?僕も知ってる人?」

「……」

「悠樹?」




「……―ーが好き…」


「え…?」
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