NA・NA・MI
「おはようございまぁ~す…」
「あぁ、おはよ。今日は早いね」
「そうですかぁ?」
アタシは店長と話しながら化粧をする。
「元気ないね。何かあった?」
「家、追い出されたんですよ」
アタシは不機嫌な顔をして答えた。
「じゃあ、うちの寮に入ればいいじゃない?」
「…寮?」
「うん、寮費とか給料引きになるけど、中野だったらすぐに入れるはずだよ?」
何てラッキーなんだ。
こんなに簡単に住む所が見付かるなんて。
始めからヨッコの家になんか住まないで、寮に入れば良かったよ。