NA・NA・MI
少しすると、ハヤトが来てアタシに言った。
「双子だったんだ?」
「そうだよ。でも、アタシとは何の関係も無いから」
アタシはそう言ってハヤトの手をギュッと握り締め、ジッとハヤトを見た。
「うん。分かってるよ」
「絶対菜実なんか好きになんないでよ?アイツは最低なんだ!」
アタシの声は苛立ちから少し大きくなった。
「あぁ、大丈夫だよ」
でもアタシはそんな言葉に安心は出来ない。
少しハヤトが席を離れた隙に、アタシは菜実を探した。
今の内に菜実を追い返さないと……。