NA・NA・MI

「アンタにだけは死んでも言わない。それくらいアンタにだって解るでしょ?」



あぁ、解るよ。

アタシだって、菜実にだけは不幸を知られるのが嫌なんだ。



「それにね、私、奈菜と離れて暮らすようになってやっと分かったんだ。ううん、ミス○○○の時確信したのよ」


「……?」


「アンタはいつも私の欲しい物を取って来た。私はずっと我慢してた。これから奈菜が手に入れる物全て…私の物にするから」



菜実は又、冷たい目で笑ったんだ。


アタシは鳥肌が立ったよ。


アタシ、そんなに菜実に恨まれる程、何かした……?


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