IラブU


 「怜。」

 「なに?」

 「腹へった。」

 「………………………」







 多分コイツがみんなの前でもこんな態度なら、
 余計にファンが増えちゃう気がする…



 なんて言うのかな。
 アメとムチ?



 普段あんま喋らないし、喋ったかと思うと
 俺様発言だし。



 でもたまに見せるこの笑顔だけで
 「もう何でもいいや」って気になっちゃう。



 本人無意識なだけにたち悪いんだけどね…




 これがあたしの王子様なんだ。




 絶対誰にも渡さないもん…





 「雄飛。」

 「ん?」




 「どこにも行かないでね…」




 あたしは涙混じりに言った。





 「何で今日そんな可愛い事ばっか言うかな…」





 ちょっと困った顔をする雄飛。






 「好きなの…大好きなの…。
  誰にも渡したくないよ…」


 「ホント…お前って…」


 雄飛困ってる?



 イキナリこんな事言って困ってるかな?





 「俺にどんだけお前の事好きにさせたら
  気ぃすむんだよ…。」


 「意味分かんない…」






 「これ以上ないぐらい怜が好きって事。」






 あぁ…あたし、幸せ者だ。
 こんなに素敵な人にこんなに愛されて。




 この人の側でこんな事を言ってもらえるだけで
 贅沢な事なんだ。




< 39 / 44 >

この作品をシェア

pagetop