私の君の契約関係
始まりは
「板橋秋良」
「なっ、芦屋…!?」
夕日に染まる教室で、奇妙な契約が交わされた
『お前がオタクだってバレたくなかったら…俺の彼女になれ』
一方的なその宣言に為すすべもなく、私はその場で頷いてしまった。有無を言わせないその瞳にのまれていく、校内で騒がれる理由が分かった気した。陶器のような肌に落ち着いたアルトヴォイス、可憐な唇…サラサラストレートの髪質、そして何より可愛らしいその背丈
「かわええ…!!」
「あ"あ"!?」
隣のクラスの芦屋千鶴くん
これから深く関わっていくことになる男の子、その時はまだ知るよしもないのだが