伝えたい音
昨日と同じ時間に僕は向かった


君は笑った


星空の下でみる君はやっぱり愛しい



「私のこと嫌い?」


君の質問はいきなりだった


「嫌いじゃない」



「じゃあなに?」



曖昧な言葉でなんか君に伝えたくはない


好きというのは簡単だ


嫌いというのも簡単だ




だから言いたくない






「私は奏(かな)が初恋の人でなくても好きよ」





僕は迷っていた







「僕は…」









「僕は美波を好きなんかじゃない」




君はびっくりしていた









「君を愛している」








そして抱きしめた




僕は美波がいとおしい…




これが僕と君の出会いだった
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