肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】


「真央梨先生っ」


後ろからそう声がかかって、私と辻先生は振り向く。
そこにいたのは真中さんだ。

……しかも、隣には樫君。


それだけで口角が緩んでしまう。


「辻先生も!あのお化け屋敷、めっちゃ怖かったです!
今入って来たんですよ」

「げ。入って来たの?あれに?」

「でしょ?私が監修してるんだから当たり前でしょ」


辻先生は怖いのがさも当たり前かの様に、腕を組んでそう言う。
流石です、辻先生。


「怖かった…けど、樫君いたから」


なんて、照れ臭そうに頬をピンクにしてそう話すから。

こっちがニヤけてしまう。



「それじゃ、私達は他回って来ますね!」


真中さんはまだ少し恥ずかしそうだったけど、元気よくこっちに手を振って樫君の元へと走り寄った。

そして、素敵な笑顔を彼に向ける。


悩みはちゃんと打ち明けられたんだろうな。
仲良くするんだぞ。と、私は心の中でエールを送った。

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