居場所

「はぁ…。なんかさぁー疲れたよ」 

「はっ?…今から疲れてどーすんだよ」 

「えっ?」 

「せっかく店、休んでんのによー」 


はっ?意味わかんない… 


「山ちゃんと話す為でしょ?」 

「違う」 


えっ? 

何? 

何が違うの? 



………カランーカランー 


「あっ来た来た」


山ちゃんは手を上げている。 

あたしはその方向を見たら… 


……えっ? 


あたしは一瞬、体が動かなくなった。今ここにいる自分が嘘みたいで、夢でも見てるんじゃないかってくらいに身体が硬直した。 



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