居場所
「ねぇ何で山ちゃんと新庄さんは話してるの?仲いいの?」
「新庄さんは、よくここの店に来ていたから」
「…えっ?ここに?」
「お前、本当に周り何にも見てねーんだな。お前がいる時も何回か新庄さん来てたぞ」
「えっ…知らなかった」
「だから前にも言っただろ?もっと周りも良く見ろって…自分の世界に入ってねーで」
確かにそうだよね。
山ちゃんの言ってる事は正し。
周りすら見ていない。
「美山さん、返事まってますね」
「あっ…はい」
念を押すように言ってきた新庄さんにあたしは慌てて返事を返す。