居場所
「お前の答えは、ただひとつ。今の自分ならもうわかってんじゃねーの」
「……」
「つーか、お前早く帰れよ。雪降ってんだし…寒いだろ」
「…うん」
「じゃあ送る」
「えっいいよ。今日は本当に一人で帰れるから」
蓮と一緒だと何でかわからないけど涙が溢れそうだったから…。
「じゃーな気を付けて帰れよ。明日、駅で待ってる…寝坊すんなよ」
蓮はそっとあたしの頭をなぜてくれた。
「うん。じゃあ明日ね」
蓮が帰った後……
あたしはまた公園のベンチに腰を下ろした。