居場所

思い出


あの日から2週間。 


あたしは学校にも草原にも行く事はなかった。 

行けない… 


蓮と会うのが怖い。 


でも、蓮はあたしの為に何かを言おうとしてくれていた… 

あたしに伝えようとしていた。 


それぐらい鈍いこのあたしにでも分かる。 


あたしは反抗的な態度で蓮の言葉を拒否していた。 


昔みたいな勇気はない。

何事もなかったかのように、いつでも前に歩いていたのに… 

それが今はできない。 

今さら前に進めない…。 


部屋のカーテンを開けると外はもう真っ暗。あたしの心も真っ暗になっていて、その暗さが重なり合って闇の中にいるみたいで…

この闇の中から抜け出せなくなっている。 



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