キミには言えない秘密の残業
大学3年の頃、あたしは友達の紹介で知り合った人と付き合っていた。


あたしは会うたびにどんどんと好きになっていったけどそんなあたしの気持ちとは裏腹にその彼氏は態度をどんどんと変えていったんだ。



「今日さ、飲み会あるんだけど金貸してくんない?」



好きだから断れるわけもなく、快く貸したのが間違いだった。それからはもうお金を貸したり、バイトの給料日にはブランドものを買わされたり。ただのはけ口にされたり・・・。


それでも好きだから別れたくなくて自分の生活を犠牲にしてでも彼氏を最優先にしていた。



「なんだよ?今日呼んでねえだろ。勝手に来んなよ」



何でも我慢していた。どんなに彼に冷たくされても雑に扱われても。だけど記念日の日だけはどうしても会いたくて来ない連絡に痺れを切らして会いに行くと彼氏の部屋で浮気現場に遭遇。



悪びれる様子もなく逆ギレをする彼氏にようやく目が覚めてももうあたしにはそのとき、何も残って無かった。
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