鈴が咲く【前編】
姫の頭脳
それから約一ヶ月。



学校にもクラスにも慣れた。
自分目線でも、他人目線でも。




一つだけ慣れないように見せてるのが...

「「「咲希ちゃーん!!」」」

この、学校の人たちの追っかけ。



人が来る度に
少しだけ警戒する素振りを見せてる



だから、かもしれないけど
いつもみんなが周りにいて
守ってくれてるんだ。

今日もそう。

翔、遠山君、関石君、佐島君。

みんなが周りにいてくれる。



佐島君とも結構しゃべれるようになった。
みんなとは、仲がいいと思ってる。




教室に着くと...

ガララ...

「あ、おはよう香林さん。」

「はよー。」

「おはよう。」

「香林さん、おはよう」

クラスのみんなが話しかけてくれる。

「おはよう!」

そう言って席に着く。

クラスのみんなは、
やっぱり優しくて。

私が追っかけを苦手な素振りを見せているからかもしれないけど
優しく話しかけるか、ノリがよく話しかけたとしても
引くタイミングを分かってる。


団結力も、行動力もある
クラス…なんじゃないかな。
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