鈴が咲く【前編】
「...っえ?」


何それ...
聞いてない...

「あれ?聞いてなかった?」

「きいてない…」


絶句しながらもそう抗議する。



「まぁまぁ...」



え、うそでしょ...

何かが違うと思ってたらそれか……!
警戒して力を使わなかったから
五感が鈍ってるんだ……


「今年、元々誰かがこっちに
潜入するかも、っていうので
一番可能性高かったのが咲だったから、
何年か前から俺が理事長になって
共学に変えたんだよ。」




やっぱり…
私が知らないところで情報交換が……

今年、なんて言うってことは
年単位で動いてたってことでしょうが...!



なぁんでこっちまで情報が回ってこないのかなぁ!?
どうせ問答無用で
動かすのは私のくせにさぁ!?


イラッとしたをの抑える。




「元々この学園を運営してるのは
表立ってはいないが聖林の系列だったから
教員免許とってる俺ら二人が先に潜入、ってわけ」

「てことは……ここもなにかしら?」


「そう。
もともと出やすくてさ。昔は神社と戦場跡だった。
生徒には知られてないが祠もある」

「そう」





元々政界からなにから
この国の権力の裏には
聖林がいたと言っても過言ではないから
そんなことはでは驚かない。



表の世界として
私の両親は会社を運営してるけど
やっぱりそれも『聖林』が関わっている。
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