鈴が咲く【前編】
「わかった!
これだ!」
「正解!
すごい、わかるの早いね!」
遠山君は、
公式とかがわかればできるから、
授業聞いてれば良いのになぁ...
「咲ちゃん、
説明分かりやすい!
教えるのうまいね!!」
「え、そんなことないよ!
...なんか照れるね?」
パタパタと顔を扇いでおく。
「...できた!
できたで!!」
問題に黙って向かっていた
関石君が声を上げた。
「あ、できた?
ちょっと見せてね...
え~っと....
うん、あってる!」
「よっしゃ!」
嬉しそうに
ガッツポーズをした関石君。
今は、
遠山君と関石君に勉強を教えて、
隣で龍也君が一人で問題集とかをやってて、
わかんないところは聞いて、
って言う感じ。