鈴が咲く【前編】
柳がその手を握りつぶした瞬間、
「グァッ!!」
「っ!!!」
胸を押さえて
しゃがみ込んだ御老主に
聖林側がどよめいた。
冷静な、冷めた目。
苦しむ姿を見ても
何も感じていないかのような
冷たい目をした柳。
『ほら、来いよ
俺より、咲より、強いんだろ?
一対九なんて余裕だろ?』
柳がそう言って手を緩めれば、
せき込みながらも立ち上がる御老主。
忌々しそうに顔をゆがめて、舌打ちして、
ぶつぶつと苛立ちを言葉にする。