鈴が咲く【前編】
学校の近くまで着いた。
「一番近い門は...南門かぁ」
門を通って学校に入る..と、
グルッと皆がこっちを向いた。
っ!
うっわぁ...
獲物を見る目だよほんと...
ビックリしたふりをして門の外まで戻る。
目がギラッギラしてるわ...
まぁ男子校唯一の女子だからな...
「あれ?咲希ちゃん?どしたの~?」
知っている声に
ビクッ
っと肩を大きく跳ねさせた。
そうっ...と後ろを向く。