永遠の果て
 目を瞑っていても行けそうなほど通い詰めた体育館への道を、一歩一歩踏みしめる。ここに来るのは、今日が最後になるかも知れない。

 緊張はしたけれど、迷いはなかった。

 体育館からは、うっすらとボールが跳ねる音が聞こえた。

 体育館と廊下を隔てる、青い扉。きっとこの先に、直樹はいる。


 青い扉に手を掛け、ゆっくりと横にスライドさせた。 
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