永遠の果て
 朝、待ち合わせた電車に乗ると、彼はいつもと同じ場所に座っていて、私は初めて、その隣に座った。
 いつも眺めているだけだった存在が、こんなにも近くにある。くすぐったくて、思わず下を向いた。

 駅について、映画館まで歩く。自然に触れ合う指先、繋がる手のひら。 笑って話をしていても、いつ息が止まるか心配なほど、心臓は爆音で鳴り響いていた。

 楽しくて仕方なくて、一日はあっという間に過ぎてゆく。
 駅のそばにある、夕暮れの公園。まだ帰りたくなくて、繋いだ手をきゅっと握る。一分でも一秒でも長くそばにいたくて、我慢できずに、この溢れ出す思いを吐いた。

『好きです』
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