永遠の果て
『……して、どうしてそんなことするの』

『わからない?私はずっと詩織が憎かったの。私の欲しいものなんでも手に入れちゃうんだもの。だから、あなたの一番大切なものを奪った。ただ、それだけ。』

 まだ片付いてないテーブルの上の、余った水を一気に飲み干す。
 『それと』太田は続ける。

『いいじゃない。大切なもの一つくらい奪ったって。……そうそう、先輩って左のお尻にほくろがあるのね』
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