FULL
して、ほしい

「……なんて夢、見ちゃってんだ」


ガバッと跳び起きた私は、左右を確認し、着衣の乱れがないことを確認し、ようやくそれが夢だったのだと理解した。

なんだかとてつもなくいやらしい夢を見てしまったのだ、と。


唇の感触、指の動き、体温、それらすべてが。


「ありえないくらい、リアル……」


私、そんなに欲求不満だったりするの?


思わず自分に問いかけてしまうほど。

リアルだった。



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